【徹底解説!】ライブ配信を実施する上での会場の選び方と配信プラットフォームの選び方

INDEX
① 会場の選び方
② 配信プラットフォームのタイプ
 ②-1 相互コミュニケーション型
 ②-2 一方通行型(無料)
 ②-3 一方通行型(有料)
③ 配信プラットフォームの選び方
④ コメントツールの選び方

配信イベントを行う際、会場選定と配信プラットフォーム選定は非常に重要です。
今回それぞれの選定方法をまとめましたので、是非参考にしてみてください。

① 会場の選び方

まず、ライブ配信イベントをどこから配信するかが問題になります。

まず検討されるのが、社内会場ではないでしょうか。しっかりとしたホールや大きな会議室をお持ちの企業様は社内会場一択かもしれませんが、あまり大きな会議室をお持ちではない企業様は、社内でやるか社外でやるかは迷うところではないでしょうか。
配信画面にどのような登場人物がどのように映るべきなのか、何人が一度に登場するのか、どんなことをやりたいのか、などを決めていきましょう。そうすると、何mくらいの横幅がないと全員カメラに入らない、この出演者数だとそもそも部屋に全員入れない、などどのくらいの広さの部屋が必要なのかがわかってきます。
また、どのくらいの機材を用意するかでも変わってきますが、映像・音響機材を置くスペース、機材オペレートスタッフが座るスペースなど、登場人物以外のスペースも計算に入れることを忘れないようにしてください。登場人物も少なく、用意する機材も少なければ小さめの会議室でも十分対応可能です。

次に社内会場であっても、社外会場であっても、インターネット回線の速度が現時点でどれくらい出ているか調べる必要があります。
調べ方はこちらをご覧ください。

配信イベントに適したインターネット環境とは?

外部会場であればどこでもインターネット環境が良いとは限りませんので、注意して選定して下さい。

回線速度が不十分の場合、インターネット回線の増設が必要です。ここでポイントなのは、本番日まであと何日かということです。1ヶ月を切っている場合は要注意です。インターネット回線の増設にはおよそ1ヶ月程度の時間がかかります。本番日まで1ヶ月を切っている場合はできるだけ早く、回線工事の手配をする必要があります。

② 配信プラットフォームのタイプ

配信プラットフォームは大きく3つに分けることが出来ます。

②-1 相互コミュニケーション型

代表的な配信プラットフォームはZOOMやWebexになります。

普段からWEB会議ツールとして使っている企業も多いかと思いますが、配信イベントでも使用することが多いです。なんと言っても最大の特徴は相互にコミュニケーションが取れるということです。しかも時間差がほぼなくリアルタイムに会話ができます。従来の会議室固定のテレビ会議システムに比べると、インターネット環境とスマートフォンやPCさえあればどこにいても安価に使用ができ、利便性に優れています。映像や音声の乱れの改善が進み、様々な機能も追加され、使いやすさが進化し続けています。

一見万能のように見えますが、デメリットもあります。参加者が多くなればなるほど、統制が利きづらくなります。ミュートの設定、ビデオのONまたはOFFなど、いくらミュートにして欲しいとアナウンスをしても聞いていない人が一人二人いたりするものです。また、大人数がまとめて入ってきてしまうと、遠隔地からの発言するシーンが予定されている人がちゃんとログインしているのかどうかわかりづらかったり、ピン留めの作業(発言者にクローズアップする機能)がやりづらかったりします。

②-2 一方通行型(無料)

代表的な配信プラットフォームはYouTubeLiveやVimeoになります。  

無料で提供されており、誰でも配信可能です。ただ、一方的な配信に適していて、視聴者と相互に会話をすることはできません。視聴者からの発言するシーンがなくて良いならイベントにはもってこいのプラットフォームです。

ただ、無料だけに注意点がいくつかあります。まず、配信が遅延します。これは高画質なものを視聴者に届けるためのものでやむを得ないのですが、数秒から数十秒遅れて視聴者に映像や音声が届きます。なので、例えば、「今回最優秀賞を獲得した○○さんに直接電話をかけてみましょう」というような演出をしてもそもそもライブ配信の映像と音声が遅れて視聴者に届いているので、リアルタイムでコミュニケーションが取れる電話とライブ配信されている映像と音声にタイムラグができて、上手く進行をやらないとなんだかチグハグな感じになります。

次にセキュリティが甘くなるというのがあります。ライブ配信をやるURLさえ分かれば誰でも視聴することができます。社内イベントのURLをSNS等を使って対外的に情報をバラまく悪質な従業員はなかなかいないかとは思いますが、実際はどうかわかりません。社外に絶対に漏れてはいけないような内容のイベントをやる場合は、注視したほうがいいかもしれません。

②-3 一方通行型(有料)

上記でご紹介した YouTubeLiveやVimeoが無料なのに対し、有料の配信プラットフォームがあります。それはJストリームやブイキューブなどが該当します。

大きな違いは、ある程度セキュリティが担保されるというのがあります。ライブ配信URLにアクセスする際、パスワードがないとアクセスできないような設定ができます。絶対に社外の人が視聴できない環境を作りたい場合は、利用することをおすすめします。また、YouTubeやVimeoだと視聴画面はデフォルトで決まっていて、本来クリックする必要がない関連動画などについつい目が行ってしまいクリックしてしまうことがありますが、有料の配信プラットフォームは配信画面をカスタマイズすることができるので、余計な情報を削除することができます。

③ 配信プラットフォームの選び方

次に配信プラットフォームの選定を行います。
相互コミュニケーション型、一方通行型(有料)、一方通行型(無料)の3つをどのように使うかという問題があります。
まず、イベントの中で遠隔地にいる参加者が発言するシーン、プレゼンするシーンなどはないでしょうか。「ある」という場合は、必然的にZOOMやWebexのような相互コミュニケーションがとれるツールを使わないと成立しません。YouTubeLiveなどは本会場からの一方的な配信に適していて、遠隔地にいる視聴者からの発言を拾うことはできません。

ちなみに発言するシーンがある登場人物だけ本会場に集合してもらうという方法もあります。そうすれば、遠隔地からの参加者は視聴する人しかいなくなるのでオペレーションとして簡素化できます。

「遠隔地からの参加者が発言するシーンはない」という場合、次にセキュリティをどこまで担保するかが問題になってきます。YouTubeLiveやVimeoは無料で提供されているツールですが、配信されるURLさえ分かれば誰でも視聴できてしまうということになりますので、機密情報満載で対外的に絶対漏れてはいけないというようなイベント内容の場合は、Jストリームやブイキューブなどでセキュリティを担保する必要があります。

これら3つのタイプの配信プラットフォームを併用するというやり方もあります。
例えば表彰式のようなライブ配信イベントの場合、発言するシーンがあるのは受賞者だけということが事前にわかっている場合がほとんどかと思います。極力お金をかけずに表彰式のライブ配信をやりたいという場合は、相互コミュニケーションがとれるZOOMと一方通行型の配信になるYouTubeLiveと併用するということをおすすめします。そうすると、ZOOMのグループには受賞者だけが入り、受賞者以外はYouTubeLiveを視聴するということになり、シンプルで管理がしやすくなります。

④ コメントツールの選び方

配信イベント実施時に視聴者からの生のコメントは必要でしょうか?

「必要ではない」という方は特に気にする必要はありません。「必要」と答えた方は注意が必要です。基本的にどの配信プラットフォームも視聴者からコメントを受け付ける機能が備わっています。しかし、 YouTubeLiveやVimeo はIDを持っていないとコメントを書き込むことができません。今やGooleIDを持っていないという方は少数派かもしれませんが、プライベートのIDは仕事(ここでは社内イベント)では使いたくないという参加者も中にはいるかもしれません。うっかりヘンテコな名前をつけたIDでログインしてしまい、コメントしてしまうとそれが他の視聴者にバレてしまうということにもなりかねません。

回避策としては、Teams、Slack、Chatworkのような社内でオフィシャルとして使用しているコミュニケーションツールを併用することをおすすめします。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
ライブ配信イベントにおいて会場選定、そして配信プラットフォーム選定は非常に重要です。
上記で紹介した配信プラットフォームは一例ですので、興味がある方はインターネットで調べてみてください。

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