新型コロナウイルスの影響で2020年度はオリンピック延期を含め様々なイベントが中止となってしまいました。エンタメ、スポーツ興行に限らずビジネスのシーンでもそれば顕著となりました。展示会、周年行事、PRイベント、セミナー、コンテスト、懇親会など、自粛せざるを得ない状況が相次ぎました。イベント開催の復活の兆しが見えてきましたが、まだまだ無観客、客数制限を設けているイベントも多く見受けられます。このような状況下で拡大してきたのがライブ配信を使用したオンラインイベントです。
ライブ配信は「インターネット環境さえあればどこからでも配信・視聴できる」「大人数でも参加できる」などのメリットがあります。しかし、いざライブ配信をしてみようとすると落とし穴が色々あります。ハマってしまわないような事前の準備、確認が必要です。
トラブル事例① 通信速度が遅い
すぐできる解決方法:有線LANを使用する
「え!?Wi-Fiじゃダメなの?」と思った方。Wi-Fiはおすすめできません。
有線LANのメリットは、
・高速通信ができる(Wi-Fiより通信速度が出ることが一般的です)
・電波の干渉が起こらないので安定性が高い
・外部から勝手に接続される心配がない
というのがあります。
ライブ配信を実施する上で配信に適したインターネット環境というのは極めて重要なポイントです。初めてのライブ配信では配信側の設定がうまくいかないなどの環境構築に戸惑うケースが多く見受けられます。最悪の場合、視聴側が見ることすらできない事態に陥ってしまう可能性もあります。
トラブル事例② 配信が落ちてしまう
すぐにできる解決方法:スペックの高いPCを使う
ライブ配信では映像をリアルタイムに変換して配信ソフトで流すことになるのですが、これはPCにとって非常に負荷のかかる作業となります。よってPCのスペックは必然的に高いものが推奨されます。特にメモリとCPUが重要です。具体的にはメモリ16GB以上、CPU Core i7以上がおすすめです。
トラブル事例③ 配信映像がカクつく(映像が滑らかではなくカクカクしてしまう)
すぐにできる解決方法:配信ビットレートを下げる
配信されている画面をされた動画を見るとカクついてしまっている場合があります。それは配信ソフトの「ビットレート」設定に問題がある場合が多いです。
ビットレートとは1秒間に転送するデータ量のことです。単位はbps(bis per second)です。
ビットレートは高くすれば高画質になりますが、むやみに高くすると視聴する側の下り(ダウンロード)速度が必要となってスムーズに視聴できる人が限られるほか、配信サイトによって上限ビットレートというのが設定されています。配信サイトの上限ビットレートを調べ、かつ配信側のインターネットの上り(アップロード)速度を調べて、低い方のビットレートに合わせて設定すると回避できます。
まとめ
オンラインセミナーをいざ開催しようと試みた時、リアルのセミナーでは想像もできなかったハプニングや失敗が起こります。そのような時に対処ができるよう、日頃からリハーサルや準備を行い様々なノウハウを貯蓄しておくことが重要です。